ShoIkoma

バックドラフトのShoIkomaのレビュー・感想・評価

バックドラフト(1991年製作の映画)
2.9


 個人的には“惜しい”映画だった。主人公のヘタレさには親近感は抱けるが、共感や応援までには至らない。兄の勇敢さは、無鉄砲な部分が目立ちすぎて少し馬鹿っぽく見えてしまう。そして2人の絆がどうとか言われても、冒頭のエピソードだけでは弱い。

 市長(だっけ?)があれだけの悪事を犯しているのに、調査官の人員を整備したワケは? 暴かれた結果、秘書だった主人公の恋人はどうなった? 救急車内のシーン、ちょっとくど過ぎでは? その他もろもろ、もやもやする要素が多々あった。

 火災シーンはすごく凝っていて迫力があった。ただ、テーマとなる部分をもう一歩踏み込んで描いて欲しかった。80年代の空気感を知っていれば「分かるでしょ」で成り立つのかもしれないが。
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