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恋に踊るのENDOのレビュー・感想・評価

恋に踊る(1940年製作の映画)
4.2
アイリッシュ系のオハラがおぼこい娘でバレースクの引き立て役としてボールに辛酸舐めさせられ、すれ違いを続けるコメディ。脇役が素晴らしい。酔狂な富豪ヘイワードと青い瞳をしたフィールドの恋の鞘当てが渦巻いて話が転がる。(ボールこそ青い瞳!)ベラミーという神の手からすり抜けていくオハラ。何と言っても強かなボールの動きが本当に素晴らしい。最期の取っ組み合いとヘイワード夫妻の間でポーズをキメて慰謝料を請求するボールこそ真のエンターテイナー。バーレスクの山師がオーディションで睨め付けるクローズアップの長回しこそ男視点の逆照射。バレエの監督ベラミーに見染められ上流階級に自ら取り込まれるオハラと1人また去って行くボールの対比。ハッピーエンドとは通過点でしかない事をまざまざと見せつける秀作。
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