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逃げ去る恋のENDOのレビュー・感想・評価

逃げ去る恋(1978年製作の映画)
4.2
結構気持ち悪い距離の詰め方するくせに恋愛が成就するドワネル。眼前、公衆電話で破られた写真を繋ぎ合わせて発見したドロテに恋をしてしまう。つまり本人よりもそのイメージを死ぬほど愛してるってこと。『二十歳の恋』でストーキングしたピジェさんとはやっぱりうまく行かないけど、彼女もかなり強引に好きピに迫るのできっと同じタイプだから仕方ないのかも知れない。ドワネルは実の家族と不和があったから、彼女の家族ごと愛したいと思っていたが、今回は20年越しに『大人は判ってくれない』で目撃した不倫相手と和解することで亡き母を許した。それだけで涙。ジャドさんは同性の恋人を見つけてとりあえず大団円。リンクレイター『ビフォア・シリーズ』と違って関係は深まらず、まったく成長しないドワネル。永遠の少年、それはそれで残酷な演出。トリュフォーのオルターエゴに飲まれてしまうレオ。アラン・スーションの主題歌が沁みる。
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