木蘭

バトル・コマンド/裏切りの7人の木蘭のレビュー・感想・評価

2.2
 「Emanuelle」の名前がタイトルに踊ってはいるが、ラウラ・ジェムサーが女流カメラマンを演じるジョー・ダマト監督の「黒いエマニュエル」シリーズとは関係ない一本。

 『ワイルド・ギース』に便乗したB級戦争アクションに、レイプ・リベンジ物を接ぎ木し、マカロニ・ウエスタン風味のスパイスを振りかけた贅沢な一品。

 亡命したらしい旧政府の指導者を隣国まで暗殺に行くコマンド10人組なんだが、傭兵なんだか軍人なんだか怪しいし、裏切られ見捨てられて殺され掛かったのに、国境を越えて基地に戻ろうと必死になっていたり・・・そもそも追っ手から隠れながら逃げているのに、何故に大騒ぎを引き起こすのかとか・・・一瞬一瞬は、おお!?となる気合いが入っているのだが、根本的に何かが間違っており、「なんで?」「どうして?」とか思うと脳味噌が止まりそうになる。

 ちなみに、ラウラ・ジェムサー姉さんは、物語も半分を過ぎた頃に、押っ取り刀で登場し、美味しい所をかっさらっていきます。
木蘭

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