人気娯楽シリーズとして良く出来た、上映時間も、'80s的なエモさもユルさも丁度良い佳作!
なんで、こんなに中途半端な時期にシレッと公開しているの?もっと宣伝してプッシュしてよ!
前作が、新世代>>続きを読む
若きパティシエ世界チャンピオンのヤジッド・イシュムラエンの自伝を劇映画化した作品。
恵まれた生い立ちとは言えない環境ながら、人一倍の努力と才能、押し出しの強さと周りの人々の助けを得ながら成り上がっ>>続きを読む
麻薬と宗教の力はヤバいというスペースオペラの古典第二弾。
3時間弱がアッと言う間に過ぎる・・・前作はプレゼン用のパイロット版だったのか!?という出来映え。
画面が豪華な割には今一つスケール感に>>続きを読む
コメディ要素が強く、気軽な娯楽作としての建付ながら、驚くほど見事に教科書的な怪獣映画。
環境破壊の地下開発をしていたら伝説の怪物が復活しちゃった!という出だしは勿論、姿を見せるまでのタメといい、>>続きを読む
ある殺人を巡るミステリーの皮を被った群像劇・・・そして移動しないロードムービー。
監督の前作『悪なき殺人』が一見関係の無い群像たちが最後で輪になって繋がったのは真逆で、ドンドンと増える登場人物、>>続きを読む
一人の少女が息を吹き返す姿を、音と光という映画の話法で醸し出す空気感で描き出す見事な小品。
ポスターと邦題で、田舎で過ごす少女のハートウォーミングな一夏の物語・・・かと思ったら大間違い。
ネグ>>続きを読む
導入部と終演部のみが撮られた劇中劇が象徴する様に、自分は長編映画が作れない・・・という監督の告解を聞く169分。
長ぇよ!!
美しく印象的な映像を、良く言えばユッタリとしたテンポで描く・・・悪>>続きを読む
夫婦の関係を法廷劇の形で描いた会話劇。
2時間半の長尺で、何を語りたいのかサッパリ分からなかった。
フランスの法廷劇は事件の真相を明らかにするミステリーというよりは心理劇が多い気がして、今作も>>続きを読む
フェミニズム風味の油で揚げなおした『フランケンシュタイン』。
スチームパンクな欧州を、往年のユニバーサル映画の「フランケンシュタインの花嫁」みたいな人造人間ベラが漫遊しつつ、自立した女性になる話.>>続きを読む
高い評判を耳にして観に行ったが、期待ほどでは無かった。
非常にアンバランスな作品。
鬼太郎モノって原作もアニメも、子供向けか大人向けか作風が別れているのだが、そこが入り交じっていて困惑する。>>続きを読む
スペイン内戦で生じた社会の傷を、少女が父親を理解しようとする姿から描くビクトル・エリセ監督の長編2作目。
名作の呼び声高い長編処女作『ミツバチのささやき』と同時に鑑賞。
内戦によって失われた別>>続きを読む
ビクトル・エリセ監督の長編処女作で、隠喩に満ち、美しくもゆったりと時間の流れる眠たい映画。
9年後に作られた2作目『エル・スール』と同時に鑑賞したが、描かれる内容はほとんど同じで、そこにはフラン>>続きを読む
1970年代から'80年代初頭のソ連を舞台に、軍服を着たマッチョな美青年たちの悲しいラブロマンス。
嘘をつく事は誰も幸せにならないのに、嘘をつかざるを得ない社会で生きていかなければ成らなかった悲>>続きを読む
モノクロの静止画とナレーション、そして音楽で語られる核戦争後の近未来を舞台にしたディストピア映画にして時間旅行物。
僅か28分の短編ながら永遠の時間の流れと、一瞬の時を同時に体感させてくれる。>>続きを読む
弟にママのおっぱいを取られちゃった男の子が自分用の素敵なおっぱいを探すジュブナイル譚・・・と見せかけて、1人の女を巡る3人の男の純愛物語。
少年の目から目から見た大人達の姿を、時に滑稽に空想も交>>続きを読む
汚染された地球を舞台にした雰囲気モノのディストピア映画。
最初の30分で飽きた。
物語として成立していない。キャラクターの人物造形も甘いし、行動に必然性というかリアリティが無い。この特異な世界>>続きを読む
料理を振る舞う事は友愛を交わす事、食べる事はSEXという事を良く分かったフランスらしい大人のメルヘン。
ポトフという邦題も、予告編もミスリード。
ユーラシア皇太子(字幕はそうだけど、アジア皇太>>続きを読む
終わりよければ全て良し。シリーズ(実質)完結編の第四作。
地獄、ピンヘッドと来て、最後に残ったパズルボックス「ルマルシャンの箱」の来歴を巡る物語。
箱を作った職人一族と地獄との戦いを、1786>>続きを読む
英国のメタルバンドがメジャーと契約して米国市場を目指した・・・みたいな仕上がりに成ったシリーズ第3作。
ピンヘッド以外のキャラクターを一新し、舞台も米国に。
昔観た時は雰囲気が変わった上に、キ>>続きを読む
昔観て記憶が美化していた作品の皮膚を剥ぎ取ったら、中からトンデモ無い臓腑が「ぐぱぁっ」と出てきた様な体験をしてしまった。
初めて観た時に、前作から数時間後なのにヒロインの髪型が変わっているよなぁ・>>続きを読む
エヴァ・グリーン大熱演の東南アジア呪術ホラー。
ファストファッションをはじめとする先進国の植民地主義的な経済搾取を裏テーマにして、明度低めで彩度高めのヒンヤリとしたアイルランドの富裕層のお屋敷を>>続きを読む
アキ・カウリスマキ御大の手で、フィンランドに舞い降りた昭和メロドラマ。
カウリスマキ作品には苦手意識を持っていて、実は初めて鑑賞したのだが、思ったよりも見やすかったなぁ。
それでも・・・活動写>>続きを読む
ありふれた不倫物と思ったら、まさかの展開にビックリ仰天のイタリアン・サスペンス。
経済的にも恵まれ、愛する娘もいる専業主婦のヒロイン。
夫は、妻を愛しているが、気持ちを理解したり寄り添ったりす>>続きを読む
正に日本版ジャッロ映画!
出だしこそ日活ロマンポルノ的な牧歌的で滑稽な描写で夫婦の営みを映し・・・なんか思ったのと違う・・・と思わせるのだが、これが建設中の団地を背景に"文明が崩壊した後の荒野">>続きを読む
美しい映像で表層的かつ幻想的に描かれた娼婦の世界。
取材の為にベルリンの娼館で実際に娼婦として2年半働いた経験を元にした小説が原作。
2019年に出版されてフランスでは話題になった一冊らしいが>>続きを読む
怪談とポルノ、サイケと怨念、魔界とヤクザ...東映娯楽映画の全てと限界が僅か81分に詰まった奇蹟の一本。
昭和33年の公娼廃止に伴いソープランドに衣替えした吉原遊郭を舞台にした怪談・化け猫物ポル>>続きを読む
海洋モンスター・パニック映画の要素をメガ盛りしてステイサムを振りかけた大変に景気の良い一本。
何で海底にメガロドンが?から始まって、そうはならんだろ!とか、みんなやたらと海に落ちるなぁとか、才人>>続きを読む
試練を経て生まれ変わった男が、故郷に帰還して村を浄化する、現代の聖人譚。
ロシアに出稼ぎに出たまま23年間行方不明だった男が、記憶を全て失って故郷に帰還した・・・という状況に直面した、彼の家族や>>続きを読む
昨今流行の「認知症に罹患しても諦めないで!」とか「豊かな老後」とか言った甘い謳い文句を叩きのめしてくる2時間。死ぬかと思った。
心臓疾患を抱えた老映画評論家と、認知症を患った元精神科医の妻という>>続きを読む
実家がお隣同士という以外は全く様相の違う(でも母親同士は仲良し)家庭で育った2人が繰り広げる、王道の大英帝国ロマンティック・コメディ。
もう観る前からオチが予想出来る話なんだが・・・それがどうし>>続きを読む
フランスらしいコメディだし、ついクスッと笑ってしまうシーンもあるのだが、驚くほどテンポが悪い。
出だしに主人公に「農場でキャバレーを!」というアイディアを聞かされたヒロインが、「そんなの上手くい>>続きを読む
キスト人(チェチェン系グルジア人)が多く暮らすパンキシ渓谷と、そこに関わる4人の人物に2016年から3年間、計120日に渡って密着したドキュメンタリー。
グルジアからもロシアからも辺境の地であり>>続きを読む
圧倒的なまでのエロスとタナトス、欲望と絶望!
20世紀ホラー映画の金字塔が再び劇場で!!
今や古典と呼べる作品だが・・・英国が生んだ新進気鋭スプラッター小説の貴公子が送り出す新感覚ホラー映画・>>続きを読む
トットちゃんだ!本当にトットちゃんだった!!
トットちゃんがね、アニメにありがちな子供の姿をした大人じゃなくて、本当に生き生きとした子供なのが素敵なんだけど、時折、フッと徹子の面影が浮かぶんだよ>>続きを読む
トランシルヴァニアの寒村を欧州の縮図として、EUの問題をサスペンス調にあぶり出す群像劇。
民族と宗教、言語が混在している地域を舞台にしているので、台詞の日本語字幕がルーマニア語は白、ハンガリー語>>続きを読む
1960年代の香りが漂う(制作は'71年)お洒落ポルノ。
パリで暮らす若く金も無い夫婦の葛藤を、あの手この手のモンタージュを凝らして描いていく。
前半は、金払いの悪いプロデューサーの元でヌード>>続きを読む