もやし

planetarian 星の人のもやしのレビュー・感想・評価

planetarian 星の人(2016年製作の映画)
3.6
上映当初アニメ好き界隈でかなり評価が高かった記憶。Key作品。

うーん…
星とロボット絶賛映画。




戦争の繰り返しで人口は極度に減り、環境も汚染されて、空は常に雲で覆われた世界。
そんな中、主人公はプラネタリウムと、そこで案内員を勤めるロボットに出会う。

少し故障したロボットとのほのぼの?間の抜けた?やり取りと、プラネタリウムの美しさ。
関係ないけど、いつかロボットが接客業をやる時代も来るかもなと思った。
狂ったクレームにも傷つかないし…
そんなこと言うとロボットと人間を別つものはないというこの映画のメッセージに喧嘩売ってるみたいであれだけど…
ロボットと話してる内に、人間とは何ぞや、労働とは何ぞや、みたいなものが少しだけ浮かび上がってくる。


この映画には何かと時間制限がある。
それが泣き要素に繋がるわけだが…

正直、ロボットの純粋さで泣かせるのって、どうなんだろう。
それって、人間性の否定というか、欠落というか、幼稚化みたいなものにどうしても繋がってしまうのではないだろうか。
ロボットとのやり取りを一生の思い出として抱える主人公にあまり共感はできなかった。
ちょっと、ロボットの魅力に取り付かれた男の狂気、みたいにどうしても見えちゃう。


ラスト30分はベタな感動演出の連続で少し疲れてしまったが、タイタニックのラストシーン的あの世表現はちょっと良かった。
エンディングの歌はとても良かった。


プラネタリウムに感動する主人公、子供達のところは退屈を感じてしまったが、それは今の時代がさほど星を見るのに困らないからだろうな。
もやし

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