貨物船パトナ号は航行中の海域で漂流船に遭遇する。ラムジー船長は漂流船に生存者がいるか確かめる為、一等航海士メアリーを中心に乗組員6人を捜索隊として派遣する。彼らは無人の船内で財宝を発見するが…というストーリー。
漂流船を発見し、その内部に捜索の為乗り込んだ貨物船乗組員が惨劇に見舞われる作品です。漂流船を発見して探索に乗り込んだ船員が怪物に襲われる展開や、ジョアンナ・パクラが出てたりしてちょっと「ヴァイラス」思い出しましたが、SFホラーのあちらと違ってこちらはちょっとオカルト入ったモンスターホラーです。
積み込まれた財宝は古代アステカ文明の物で、蛇神ケツァルコアトルの神像には呪いがかけられており、盗もうとそれに触った船員が爬虫類の様な化け物に変身して仲間を襲っていきます。主人公の船主の娘も像に触ってからアステカの幻覚を見始めたりします。
変身する怪物は二足歩行のトカゲのような怪物で、着ぐるみで表現されています。のそのそと向ってくる姿は流石に笑ってしまいました。変身する所は鱗上で鉤爪の生えた手になったり、顔も牙が生えて鱗が出たりするのをアナログな特殊メイクで表現している所は良かったですね。カギ爪でひっかいたり長いベロを伸ばして相手を掴んだりします。一応神様だからかライフルで何発撃たれてもビクともしないタフさは披露してくれます。襲撃シーンは引っかかれて血塗れになる手足や顔、壁に血が飛び散ったりという描写で表現されて、首が引きちぎられる一か所を除いてゴア描写はありませんね。最初に怪物になって船員皆殺しにしたあの人は他の人間が怪物になったから人間に戻ったのかな。
主役のクリスタ・アレンは冒頭のシャワーシーンや、アステカの幻覚の中でいけにえに捧げられそうになるシーンでおっぱいサービスアリ、ジョアンナ・パクラはベテランな一等航海士役が合ってました。最後の方で火のついた板持って怪物とタイマンはったりするけどあそこまで生き残った割に最後呆気なかったな。船長役でジョシュ・ブローリンのお父さんであるジェームズ・ブローリンが出演してますが、船からは下りずに突然消えてしまった船を捜索するだけで特に活躍はしないですね。
船がいきなり貨物船の前から消えてしまったのは呪いのせいで異次元空間に行ったからかな？その割には最後爆発は見えてたようだけど。
ラストは安定の爆破オチですね。一応神様だけどアレでアッサリ倒されるんだ。オチはお約束な感じですね。笑顔が口が裂けて見えて不気味で良かったです。
ギリ暇潰しにはなるかなというC級モンスター物でしたね。ジョアンナ・パクラやジェームズ・ブローリン等やけにキャスト陣豪華でしたが。