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若い娘のマのネタバレレビュー・内容・結末

若い娘(1960年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

少女が持っている本人も気づいていない女性的な魅力が問題を次々と解決してしまう。牧師が口にする道徳的な正しさや、保安官の差別主義も実は大して意味を持っていない...。結局は少女を自分のものにしたいという欲求が、形だけかもしれないがハッピーエンドとして物語を終わらせる。黒人に少女が懐いているのも、お礼以上の意味はないにせよ二度お金を渡しているからだと考えると(これはブックレットに書いてあった事でなるほどと思った)、ブニュエルはなんて悲観的な野郎なんだと思える。
英語だし、アクション的な見せ場があったりして結構観やすかった。西部劇みたいなテーマソングも最高だった。むしろ普通のアメリカ映画みたいな外見のおかげでウサギの皮剥ぐようなシーンの異様さが際立ってて、やっぱ変な映画だという印象を持った。
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