やつぽん

もののけ姫のやつぽんのレビュー・感想・評価

もののけ姫(1997年製作の映画)
5.0
オッコトヌシさまが、イノシシたちの皮をかぶった山伏たちに囲まれて「仲間が帰ってきた」というシーン。あまりにもひどいと思って涙が出てしまう。

人間は自然の命のつながりのなかに生かされているのだから、自然を滅ぼしては自分が滅んでしまう。なのに、自然はコントロールできると奢って破壊しては、自分に跳ね返ってくる人間たち。やってることは昔からずっと同じだなと、情けなくてラストでまた泣く。沖縄の辺野古埋め立てのことも重なりました。

つらいのは、えぼしさまが弱い人間に対してとても優しく彼女なりの正義が通っているということ。ただ、人間が自然の一部であるという本質を知らないという愚かさがあるから、こうなってしまった。

1番悪いのは、手を汚さずにシシガミの首を獲ろうとした帝だと思います。今も昔も。力のある人が本質に気がつかないといけない。このままだと人間は本当に滅びちゃうとおもう。
やつぽん

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