harunoma

もののけ姫のharunomaのレビュー・感想・評価

もののけ姫(1997年製作の映画)
4.8
今見ると、石田ゆり子がサンの声優というのが素晴らしい。
西部劇のように見えるのは、日本ではアニメだけかも知れない。
血の海なんて『ポーラX』じゃないか。むしろカラックスがパクった。
ラストの別れの推移が早く、かなりあっさりと、しかも最後のセリフは「馬鹿には勝てない」とはなんだろうか。
祟り神はいるが、相対的に間抜けな人間の絶対悪がやられるずに終わるのは、これが復讐とはほど遠いファンタジーだからだろうか、悪にも理知的な情状酌量の余地を与えるほどに宮崎駿は包容力があるとでも。
パノラマのパンニングや静止のロングショットはなかなかよかった。
宮崎がレイト・スタイルの幼稚な欲望を活劇として成就しえたのは『崖の上のポニョ』。
harunoma

harunoma