はるこ

もののけ姫のはるこのレビュー・感想・評価

もののけ姫(1997年製作の映画)
4.8
今回の金ローで初めてちゃんと観たかも。

展開・作画・音楽、すべて完璧に等しいアニメーション。
まさに宮崎駿全盛期ですね。

幼少期に観た記憶はあるけど、当時は乙事主がタタリ神になるシーンや猪の屍を被っている人間たちがどうしても怖くて最後まで観ていられなかった。
今思えば、そういう得体の知れなくて思わず拒絶してしまう様な恐怖、子供向けとは思えないグロテスクな表現こそこの作品の評価されるべきところなんだと思うし、宮崎駿監督の発想力、想像力こそある意味一番恐ろしい。

神々と人間
自然の荘厳さ

日本という国は古から八百万の神がいるとされてきた。
「いただきます」「ごちそうさま」
のようにそれは自然と習慣となって私たちの暮らしに深く根付いている。

もちろん世界にも様々な宗教があって、色々な風習があるけれど、何となく神様は人間の手の届かない場所にるイメージ。
外国人から見れば日本人は無宗教だと思われることがあるけど、こんなに神様との距離感が近い国っていうのもなかなかないんじゃないかな。あまりに近すぎて私たちは気付けないだけであって。

あんなに怖くてたまらなかった「もののけ姫」を冷静な視点で見ることができる様になって、少しは大人なれたかな。
はるこ

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