生きるべくして生きるものたちと
死ぬべく時に死んでいく全ての生命
生と死は常に隣り合わせで背中合わせ
時にそれは、残酷なまでのメッセージ
きっとこれは、救済の手ほどき
"もののけ姫"をやっと本当の意味で観る歳に
自分がなったのだなぁと深々と思う
生きなさい。と、ガツンと脳内に響き
心に残り続ける力強さを感じていた
大人になって観た、もののけ姫の世界は
あまりにも説得力に鋭く圧倒的な力があって
それは自然特有の逆らえない重さであり
人間特有の浅はかさと最後の希望だと、
自然の中の表裏一体
独占と所有それから生まれる妬み嫉み痛み
それですら尚、お互いがお互いを殺し合い
犠牲を伴っても守りたいものは
本当はどこにあったのだろう
自然との共生は明らかだけれども
もののけ姫から感じるのはその潔さ
生きる事は醜くて、とても素晴らしい
生命を美化しない、生命を生命として描く
これが出来てしまうのはジブリの唯一無二の魅力