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もののけ姫のmskywalkerのレビュー・感想・評価

もののけ姫(1997年製作の映画)
5.0
ジブリで1番好きな作品。🐺



初めて鑑賞したのは小学生の頃に劇場で。
その時のわたしには衝撃が強すぎたけど、一気にその世界の虜になってしまったのは覚えてます。



大人になってからだと、気づかなかったメッセージの数々にさらに作品の奥深さを知る。



初っ端に登場するタタリ神のウネウネの動きがあまりにもリアルで、もうそこだけでもジブリの格の差ってやつを見せつけられる。



カヤがくれる御守りを違う女にあげてしまうアシタカはゴミ野郎だと最初思ってたけど、解説を見ると違うらしいのでちょっと安心。😂



何回観てもアシタカが旅立つシーンは壮大で素晴らしくて好きです。🦌




わたしが小さい頃にはエボシ様の良さなんて微塵もわからなくて、ただ森を破壊する悪い奴だって思ってた。


でも、エボシ様の裏設定を知ってからタタラバで活躍する女性たちやハンセン病患者の存在、エボシ様というキャラクターの深さに魅せられっぱなしです。



ムゴいことをする奴に見えるけど、この目を背けたくなる酷さが現実に人間がしていることでもあるし、こうしなければ生きられないのが人間という事実も胸が痛い。


わたしは仕事の一環で、と畜場を見学したことがあって、あまりの衝撃に号泣したんですが、このもののけ姫が表現する人間の怖さはまさにそれなんですよね。



「気持ち悪い」とか「酷い」とかの言葉で簡単に片付けていいことではなくて、これが自然に対して実際に人間がしていることだと理解しなくてはいけないんだと改めて気付かされる。





ジブリボーイズの中でアシタカが1番好きなんですが、彼の褒めて落とす→プレゼント攻撃→最後にはプロポーズというアシタカ三大めちゃモテテクの術中にわたしもまんまとハマったというわけですね。😂



ジブリガールズの中でもこのサンとヤックル🦌が大好き。



宮崎駿はいつもラストで困るパターンが多いですが、このもののけ姫のラストは本当に完璧。


人間と自然の対立を描いている今作。アシタカは「共に生きよう」と言いつつも、実際はそれぞれの世界で生きていこうという選択をします。


お互いの世界を脅かすことなく、それぞれがそれぞれの世界で生きていけば対立は起きない。


というアシタカの下した決断なのかな〜?って宮崎駿の考える本当の意味はわからないですが、そう勝手に解釈して、なんて素晴らしいラストだ!って勝手に感動しています。😂




サンの実の親がエボシ説も謎のままだし、まだまだこの作品にはわたしの知り得ない奥深さがあるんでしょうね。
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