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もののけ姫のキャンのレビュー・感想・評価

もののけ姫(1997年製作の映画)
4.3
これも説明不要系の作品だと思うのですが、大学生の子に話聞いたら「グロい映画ですよね。」という返答だったので、世間における認識の傾向が気になります。

[好きなところ]
・サンカや蝦夷など比較的描かれてこなかった人々をアニメ作品として映像化した快挙
・上記を描写するにあたって歴史学・民俗学的な考証を欠かさなかった点
・キャラクターの痛快さ(昔はヒロイックな"アシタカ"が好きだったけど、今は"エボシ"が好きかも)
・躍動感と神秘性のある演出

[所感]
はじめて鑑賞したのが映画館だったと思う。その後、印象に残ったからかビデオで何度も観ました(多分、15~20回は観てる)。
この映画の影響で宮本常一の『忘れられた日本人』等に後年はまったのだと思います。
決して、子どもにとってわかりやすい作品ではないし、こわがる子もいるかもしれない。しかし、文明が自然との瀬戸際で如何に暮らしてきたか、その点が神話的に語られており、他に類例があまりないことは事実です。私の姪をはじめ、本作品に興味を持つ子は必ずいるはずなので是非一度は観てほしいですね。
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