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もののけ姫の42carのレビュー・感想・評価

もののけ姫(1997年製作の映画)
5.0
「一生に一度は、映画館でジブリを。」

誰ですかこの天才的なキャッチフレーズ考えたのは。そしてこのコロナ禍でジブリの過去作品を選んでプロモーションした天才は。
だってみんな行くでしょ?こんなチャンスきたら!そして映画館への抵抗感無くなっちゃうでしょ?そのまま新作も見ちゃうよ!
映画業界の救世主と言っても過言ではないと思います笑

そんな感じで天才の掌の上で踊り狂って(ゲド戦記以外)全部観る予定ですが、一番最初に観たのはやはりジブリで一番好きな「もののけ姫」となりました。

ほとんどの国民が観ているであろうこの映画のあらすじなんて今更なので割愛しますが、改めてノーカットを観ると意外と覚えてないシーンや言葉の意味を飲み込めてない場面があるなあと思いました。チープな言い方ですが、新たな目線で観れたり、極上の音楽を極上の環境で楽しめるのでみなさん映画館で是非。

さて、色々な人がアシタカとタタラ場、もののけ達の関係については考察してるので、ぼくが言及したいのは次の一点

「アシタカとサンはあの晩、事に及んだのか!?」

という議題です。
結論から言いましょう。

「やっていません!」

鈴木プロデューサーが宮崎駿になんと聞こうと、それに宮崎駿が「そんなの、わざわざ描かなくてもわかりきってるじゃないですか!」とニヤニヤ答えようと、明言していない限りはやっていないのです!!

以下に論拠を記します。
①アシタカは病み上がりである
②アシタカほどのイケメンは寝込みを襲わない
③相手のママが上の階で寝てる(起きてる)


まず①の解説をします。
彼は腹に風穴空いたのをシシ神によって手術された後、目覚めるまで数日間寝込んでいます。このまま情事に及ぶなんて人間じゃ無理です。僕も足の手術したことありますけど、動けたもんじゃないですよ。痛えしカテーテル入ってるし!しかもアシタカは翌日の朝、ヤックルに乗ろうと岩から飛び降りたら転んでしまうような状態。足が鈍ってるような人は腰も鈍ってるはずですから事には及べません。てか劇中、サンに「私たちは人間だ」と散々言っていたのに自分が人間じゃないなんてそんな展開許せませんよね、、?故にやっていません!

次に②についてです。
件のシーン、アシタカが目覚めてからまた眠りにつくまでの間、サンはずっと寝てるんです。そして、アシタカは毛皮をかけてあげて眠りにつく、、。
アシタカほどのイケメンが寝込みを襲うようなダサいマネはしないし、サンほどの野生児が寝たフリをして隙を見せるなんて術を身につけている筈がないのでやはり、やっていません!!


そして③。
これが最後にして最大の理由ですね。術後数日が経過し、目が覚めたアシタカは外の空気を吸いに洞穴を出ます。そこでサンのママが話しかけるんですね。その内容が

ママ「黙れ小僧!!お前にサンが救えるか!?」
アシタカ「わからぬ、、。だが共に生きることはできる!」
ママ「お前にできることはねえ!夜明けと共にここから去れ!」

となります。いやこのあと寝てる娘に手出せます!?しかも耳と鼻が効く子煩悩なママは上の階で寝てる(起きてるかもしれない)んですよ!?
しかも部屋の壁は音が良く反響しそうな岩製の上、ドアもありません。論理的に考えてM:Iです。娘を救えるか分からないって答えた当日に手を出せません。しかも即バレの状況下で。故に、やってません!!!


結論「アシタカとサンはあの夜、ヤッてない」

Q.E.D.
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