このレビューはネタバレを含みます
最初から最後まで先生への不信感が拭えなくて映画としてはハッピーエンドだけど納得いかなかった〜
先生という権威ある立場で精神的に弱ってる人を集めてコミュニティ形成、ランク制度、外部との連絡手段を制限、家族会議を不快なものに終わらせ外の世界=悪のイメージを植え付ける、自分の好みじゃないからと患者の名前を変えさせる等カルト的支配を感じて怖かった。
特に主人公が出て行った時「彼女を追い込むのが唯一の道だった」と自己正当化していたのが社会心理実験の一つミルグラム実験(河出文庫「服従の心理」に詳しい)で被験者の視野を狭め支配するために使われた「これしか方法はない」と重なって、彼が仕事に没頭しているのは人の役に立ちたいという建前の裏に支配する立場でいたいという欲望があるように感じた。
結局治療のどこが斬新でどう効果があったのかは最後までわからず、ママのハマってる宗教と理解ある彼くんで回復するっていう救いがない映画。
家のインテリアセンスはすごく好き。