こぅ

ミス・マープル/夜行特急の殺人のこぅのレビュー・感想・評価

3.8
アガサ原作、「パディントン発4時50分」の探偵ミス・
マープル・シリーズ映画化第1弾(序章編)で、ジョージ・
ポロック監督デヴュー作となる、【ミステリー】。

邦題に大々的にフューチャーするも列車で殺人を目撃、、と
いうシチュエーションのみで、列車内とかその後の関連性は
皆無。恐らく、観る者への導入(掴み)として効かせているの
だろう。

油断していると、
隣でゆっくりすれ違う列車の◯◯◯にマープル(マーガ
レット・ラザフォード)が偶然見た【黒革手袋による殺人】
描写は、ダリ男監督作品か⁈って、結構インパクトがあった。

そして、列車内から消えた死体、、

マープルのキャラは、ふくよかなオバちゃんという愛嬌はある
ものの、顔や性格は正直、意地悪系。

キツいくらいじゃないと犯人とはやり合えないだろう。

本作でのマープルは、ミステリー小説好きではあるが、元々
探偵が本職という設定では無いようだ。

本題に繋がる【屋敷】への移行は安易だが、お陰でテンポは
上がっている。

屋敷に入ってからのミスリード含むキャラ設定に本作もアガサ
の抜かり無さを感じる。

マープルの助っ人になる甥っ子少年や、病気だが、気の荒い
老主人や、◯産狙いの親戚数人。

中でもマープルの相手として気の荒い老人を充てがうのは、
映画的に 相性が良く 流石のキャスティング。

夜の暗い屋敷内、馬屋、階段を利用した ホラー味 のある
演出も楽しめた。

本作もミスリード極致と、犯人への伏線が無い⁈ってのが
アガサっぽい特徴か。

特に今回は、あからさまストロングなミスリード有り‼︎

クライマックスは、犯人と危険な直接対決。


ラストでは、主人からの意外な◯◯◯◯ズを断り、相棒⁈と
◯◯する。
本格的次作コンビへの布石か⁈

コミカルで気負わずとサクッとミステリーが楽しめる。


*ジョージ監督のキャリア5作は、全てアガサ原作。
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