pomme

スペシャリスト 自覚なき殺戮者のpommeのレビュー・感想・評価

4.0
「自分は命じられた職務を忠実に遂行しただけ、その結果について責任は負えない」と一貫して主張するアイヒマン。
職務を遂行することの先に犯罪や戦争への加担があるとしたら、踏みとどまる線引きをどの時点ですればいいのか。そもそも線引きは可能なのか。
振り返って、あれは悪だった、重大な犯罪だったと指摘することはできるけど、その場、その時代に置かれたとき、個人としてどれだけ抵抗できるのか。
誰でも(私も)アイヒマンになり得るという怖さ。

そして、自ら文書に署名しておきながら「いろいろな部局が関わってしたことだから、自分1人の責任ではない」という主張は、割と最近、どこかの自治体の議会で似たような場面があったような…。
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