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悪漢探偵V 最後のミッションのXXXXXのレビュー・感想・評価

3.6
自慢の香港映画ヴィンテージDVDコレクションより。笑
香港で社会現象を起こした、伝説的大ヒットシリーズ最終作!サミュエル・ホイ、カール・マッカ主演。監督は『酔拳2』のラウ・カーリョン。

怪盗と刑事がコンビを組むアクションコメディの快作だったシリーズで、ジャッキーが脱カンフー宣言する前に、カーアクションや爆発など、ド派手なアクションを開拓した作品です。

第1作目はなんと1980年製作で、ジャッキーが『ヤング・マスター』とか時代劇しか撮っていない頃に、さっさとジャッキーを飛び超えて行ったんだけど、80年代半ばにはジャッキー映画やサモ・ハン映画に、立場逆転されてしまい、今作では完全にガス欠となりました。

サミュエル・ホイと、レスリー・チャンの新旧スター対決は、歴史的価値があるけど、フランスやニュージーランドでロケした前作と比べて、ペラペラの低予算になり、ど迫力アクションスケールダウンとなりました。前作まで出演していた、シルビア・チャンや、可愛いマルコメ息子くんなども降板してしまったのが残念。

監督のラウ・カーリョンは、『酔拳2』や『少林寺三十六房』など、時代劇カンフーでは冴えに冴えますが、現代アクションはどうも相性が悪く感じました。

カール・マッカは、香港のA24と言える映画会社シネマシティを設立して、『男たちの挽歌』を製作するなど、香港映画史に残る実績がありますが、観客の嗜好の変化や時代の流れにより、この作品の製作後には会社が倒産してしまいました。90年代に入り、チャウ・シンチーやウォン・カーウァイの登場などにより、香港映画は一気に生まれ変わります。

ちなみに引退していた、カール・マッカは、最近『おじいちゃんはデブゴン』にゲスト出演して、久しぶりにスクリーンにカムバック!!

ゲストにダニー・リーやコナン・リーが出演するも冴えず、見せ場は『ハムナプトラ3』の元ネタとなった、兵馬廟のアクションシーンくらいでした。レスリー・チャンがすごいカンフーシーンに挑戦してます。
中国の人民解放軍に捕まった主人公たちが、「香港人の人権侵害だ!」と訴えるシーンは、今ではシャレにならない一作でした。
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