紺

アブノーマルの紺のネタバレレビュー・内容・結末

アブノーマル(2012年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

なんでこの邦題にしたんだろう。原題通り「Helena」でいいんじゃないかな。親(特に父親の)の愛情を求めて色々な男性と関係を持って、冷めて、別れてまた求めて…と繰り返すある美しい女性の話。タイトルにするほどアブノーマルかな?
人目を憚らず性的な台詞を大声で連発、他人に対して攻撃的な発言が聞かれけれど、彼女の複雑な精神面を表してるんだと思う。
父親は父親でたくさんの女性と付き合っては別れてを繰り返し、デートしてヘメルの誕生日の待ち合わせに遅れたり、本人は知らないけど実の母親は自殺によって亡くなっている。
最後の父親との職場仲間の男性(既婚者)に本当に恋したのは父の面影を求めてるんだろうな。当然ながら既婚者の彼から関係を続けられないと告げられより自暴自棄になる彼女は恋人というより慕ってた大人から突き放された子供のよう。
最後にその彼の奥さん(これまた父の職場仲間)に会いに行ったのには凄い驚いたし、多分察してるであろう奥さんの対応にも驚いた。現実的では修羅場になりそうだけど。でもあの二人のシーンからはヘメルが父親だけじゃなくて母親の愛情も欲してるんだろうなと感じる場面だった。
紺