ハミングバード

日本の悲劇のハミングバードのレビュー・感想・評価

日本の悲劇(1953年製作の映画)
3.9
今までの価値観が覆された敗戦国、日本。戦後のどさくさに紛れ地を這いながら日本人は自分が生きるために土地や食べ物や欲望を貪りあうしかなかった。どうにか子供だけは這い上がらせる為には全てを捧げる親の生き方がそれを親が成し遂げた事も理解せず逆に見下す新しい世代。そんな急激な時代変化に対応せざる終えなかったところに敗戦国、の悲劇は数多生まれたに違いない。戦後70年以上も経ち日本の猛烈な復興全盛期を過ぎてすっかりと欧米的な功利主義に犯された現代日本人は今こそ歴史を振り替える為の記録的にも貴重な木下映画です。
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