何かの本で登場して気になっていたので視聴。
登場人物達の人間的な「嫌」な部分が随所に見えた。日本もたかだか80-70年ほど前はこのような生活だったのだと知って驚くと同時に、本質的な人間性はあまり変わ…
「日本の悲劇」という大きすぎるタイトル。終戦から八年、国内のニュース映像や新聞記事を劇中に織り交ぜていることで、よりリアルな時代感をこれでもかと叩きつけられたような気持ち。この映画、当時はどう受け止…
>>続きを読む長いけど丁寧。日本のアホで湿度の高い母親を描かせたら大したもんだ。サンダカン娼館の話のような悲劇でもある。登場人物それぞれの背景がじっくり描写されているので強烈な言動でも納得はできる。
内容の素晴…
敗戦後の貧しい日本で、女手一つで2人の子どもを育て上げる母ちゃんの、切なく悲しい話。
貧しくても一緒にいるのが良かったのか。
なにが正解だったのかは分からない。
実家の支援も受けられない
養育費…
多発する犯罪、政治の汚職、権力への不信感、食糧不足といった戦後の混乱のなか、温泉街の旅館で女中をしている主人公。
医大生の息子と、独身の娘が幼い頃に夫を亡くしてから、二人の子供だけを生きがいにどう…
タイトルのまんま、まさに逃げ場のない日本の悲劇。
振り幅のある木下恵介監督の作品群の中でも最極北に位置する大作であり名作です。
日本の母ちゃん女優、望月優子さんにとっても一番の代表作と言って間違い…
辛過ぎた。
見終わった後の虚脱感が半端なく重い。
救いなど何もない。戦争のせいで人生を滅茶苦茶にされる。血の繋がった家族でも、自分の腹を痛めて産んだ子でも、自分以外はどうせ他人。他人に頼って生きるこ…
リアリズムの鋭さを存分に堪能。ラストシーン間際の呆気ないカットに衝撃を受け、その後の叙情豊かなギターの調べが胸に響く。
戦前/戦中/戦後と、価値観が転換した時代に生きる名もなき市井の人々を描く悲劇。…
前から観たかった木下恵介の戦後8年後の日本を描いた「日本中の悲劇」。
女手一つで二人の子どもを必死に育てあげた母親の苦労と、報われない人生を描いています。母親役の望月優子は、イタリアのマンマ、アンナ…