やみこ

日本の悲劇のやみこのレビュー・感想・評価

日本の悲劇(1953年製作の映画)
5.0

戦争によって全てを失った晴子が残された2人の子の為に、
闇屋や売春、女中などをしながらも必死に働いて子供を育て上げるが、息子は金持ちの家へ養子にいき、娘は好きでもない妻子持ちの男と駆け落ち。
度重なる不幸に消沈した晴子は..

戦後のシングルマザーに重点を当てた社会派映画。
台詞劇ではないかと思うぐらい台詞回しが上手い!

身勝手で薄情な子供達や兄夫婦、登場人物達。彼らも生きることに必死だから責められないんだけども、
母が頑張っても頑張っても報われない姿は泣けてきます。
最初の明るい人柄が途中から哀しみを帯びた幸薄そうな人柄に変わっていくギャップも素晴らしかった。

傑作!
やみこ

やみこ