『The man who cheated himself』のフェリックス・フェイスト監督。男女の逃亡型ノワール。女性経験のない出所上がりの男とダンスホールの女が次第に釣り合って一体化して行く。殺人罪からの逃亡劇であると同時に過去と偏見からの解放劇でもある。ヒッチコック作品で知られるロバート・バークスの撮影が作品に格を与えている。

@ボローニャ。今年はフェリックス・フェイスト特集が組まれていたため、3作鑑賞。フェイストのフィルム・ノワールはコメディ色があるのが特徴。

この作品でも主人公は13歳の時から18年刑務所にいてようやく釈放された...という設定なので、色々と世の中との擦れがある所にくすりとさせられる。