ちびたん

プレイタイムのちびたんのレビュー・感想・評価

プレイタイム(1967年製作の映画)
-
とても映像が綺麗な映画。同じ街なのにパーティー前後で色と雰囲気がガラリと変わる。そこが最も印象に残った。

前半では、街は灰色でみな機械的に動き回り、常にどこか気持ち悪さを抱いた。そんな中で唯一、ほっとさせ笑わせてくれるのがユロ氏の行動だった。

でも、パーティーから変わる!!おかしな人しか現れないし、「絶対上手くいかない」フラグが立ちまくっているから、余計ハプニングが馬鹿らしく感じた。しかし、途中バーバラがピアノを弾き出してからは、パリの暖かさを感じた。歴史あるパリの街も、世界中どこにでもあるような見た目のオフィスが立ち並ぶ街になった。でも、夜になり飲んで歌って踊る雰囲気は変わらない。そう示しているように捉えた。

そこからは、前半と違ってカラフルで人でごった返した、遊園地みたいな明るい街になる。パーティー前後で街に対する印象がガラリと変わった。Playtime=パーティーということなのだろうか?それがタイトルなら、やっぱりビジネスだけでなく、遊ぶことが大事というメッセージなのかな?

大したストーリーがないので、途中眠たくなったけど、クスッと笑いながら観れて楽しかった。最後の夜の道路の場面を見た時に、小さい頃ディズニーランドから車で帰る時の気持ちを思い出した。頭の中にあるワクワクの名残を感じながらお家に帰る気持ち。