映画的なカタルシスが得られないのはハネケ作品の常なのですが、カタルシスが得られないことに対する一種の快感のようなものを感じることが出来るのです。しかし、この作品に関してはそれがなく物足りなさを感じました。
何故?どうして?は言ってはいけないハネケ作品。冒頭からハネケらしさを見せてくれます。
別荘に遊びに来た家族4人。そこには見知らぬ人間が生活していて何故か居直ってしまう。その結果、父親が殺されてしまう。
状況がよく分からないし、よく分からないまま物語が進行していきます。ハネケっぽいと言えばハネケっぽいけど、もっと逆ベクトルに向かって欲しかったです。
普通じゃないことを期待してた?期待してたでしょ?だから今回は普通に撮ってみたよ。というハネケの声が聞こえてきそうです。笑