タイム・オブ・ザ・ウルフの作品情報・感想・評価

「タイム・オブ・ザ・ウルフ」に投稿された感想・評価

maple

mapleの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

何の説明もなく想像で埋めてくしかない設定だか、人々を少しずつ狂わせるのには十分な状況、淡々と小さな出来事が重なって少しずつ心が締め付けられていく感じ。
絶望の中少年のピュアな行動、それを救って抱きしめるのがあの男ってのがグッときたな。もしかして希望があるかも、と思えるラスト、全ては想像するしかない。
ミヒャエル・ハネケの映画は心が抉られたような気分になる作品が多いけど、“愛アムール”と、この“タイムオブザウルフ”では、『あれ…?ハネケって実は凄い優しい人なのかも…??』と思わせられる。
映画としてはハッピーエンドとは言い切り難いけど、人間の優しさで締め括ってるあたり、ハネケなりのハッピーエンドなのかもしれない。
ichita

ichitaの感想・評価

3.7
さもしい大人を描く人、ハネケ。今作は終末世界での、ある一家の話し。状況は説明無し。
珍しく希望(のようなもの)の登場で終わるハネケ作品ではあるが、清々しくはない。

オリヴィエ・グルメが出てきてダルデンヌ兄弟観てたっけ?ってなる。
序盤、カットひとつひとつがとても夢中になった。だけども、途中は、正直な話暗いと思った。画質が。こんなことしか言えない自分を恥じたい。
法や秩序があってこそ善良な社会があるのであって、それが崩れる終末をどう生き抜くか、というのは人間の本質を抉るように描こうとするハネケにとっては究極のテーマだろう。サバイヴするためには殺し、奪い、他者よりも自己のために行動するのが正しい。純粋な自己犠牲が希望に繋がるという、わかりやすく美しいラストを選択したのは意外だったが、その幻想にいつまでも縋り付いていたい。
あゆみ

あゆみの感想・評価

1.8
色んな人が出てきてテンション上がった。ダルデンヌ作品のいつものおっさん、ウルリヒ・ザイドル作品のいつものおばさん、そして!屋敷女!
junpa1

junpa1の感想・評価

5.0
「恥を知れ」
「その態度も間違ってる 全員恥じるべきだ 外に出よう 恥じるために」
こうやって文明は滅んでいくのだ。社会性人間性が失われていく様。列車の中からの果てしない自然の風景は、希望ではなく世界は人間のものではなくなった事を訴えているようでならなかった。
カオリ

カオリの感想・評価

4.0
ミヒャエル・ハネケ監督による世紀末を描いた作品

監督らしい終末の描き方、そして毎度の特異なファミリー映画でもあり、とっぷり入り込めました。
不条理なむやむやの中の、監督からにじみ出る優しみが本当に好き。
派手な演出がないぶん、ヒューマニズムの部分がひしひしと感じられて、とんでもなく引き付けられる。
いわゆるパニック映画にはしたくないという監督ですが、もしも彼がパニック映画を撮った暁にはこちらがパニックになりますね。
美しく忘れられないラストシーンの一つになりました。
chuchuyama

chuchuyamaの感想・評価

3.0
無法状態での人間の凶暴性が剥き出しじゃないところが逆に怖い。そして、その状況をなんとかしようとして少年がとったピュアな行動が胸を刺す。ハネケ監督には珍しく救いのあるラスト。
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