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リュミエールと仲間たちのBONのレビュー・感想・評価

リュミエールと仲間たち(1995年製作の映画)
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写真家サラ・ムーン総監督。

映画の祖・リュミエール兄弟によって発明されたシネマトグラフカメラを使用して40人の映画監督が製作した短編オムニバス映画集。少し前に『キング・オブ・アド』(1993)という巨匠たちのCM集が面白かったので、こちらもVHSをレンタル。

リンチ、ハネケ、スパイク・リー、ジャック・リヴェットなどはじめ、巨匠たちがシネマトグラフカメラを使う撮影は各々個性に溢れ、大変興味深かった。インタビューも同時併録。

製作時のルールは「長さは52秒以下」「同時録音は不可」「3テイク以下に抑える」など、縛りがキツいが、リンチやハネケはぶっ飛びすぎていて果たしてOKなのか…?ハネケはニュースのモンタージュそのものをシネマトグラフカメラで撮影しているのはまだ分かる。リンチの3テイクなど完全に超えていき、リンチの金のかけ具合と世界は笑った。こういった型破りの鬼才が世の中を変えてきたんだな。

ヒュー・ハドソンと吉田喜重は「広島」をテーマでロケ地も広島だったが、やはりヒュー・ハドソンはCM出身だからかナレーションありきで良かった。

スパイク・リーの作品はリュミエール兄弟を思い出すような愛おしさに溢れ、監督の娘のサッチェル・リーとの生活のごく一部を切り取った記録映画のように見えた。

Youtubeで『Lumière and Company』で検索すると、字幕はないが全作品鑑賞できる。

■ ヒュー・ハドソン
■ スパイク・リー
■ デヴィッド・リンチ
■ ミヒャエル・ハネケ
■ ヴィム・ヴェンダース
■ ジャック・リヴェット
■ クロード・ルルーシュ
■ アッバス・キアロスタミ
■ パトリス・ルコント
■ チャン・イーモウ
■ レジス・ヴァルニエ
■ ジャコ・ヴァン・ドルマル
■ メルザック・アルーアシュ
■ ガブリエル・アクセル
■ ビセンテ・アランダ
■ テオ・アンゲロプロス
■ リヴ・ウルマン
■ 吉田喜重
■ ビガス・ルナ
■ クロード・ミレール
■ フェルナンド・トルエバ
■ マーチャント & アイヴォリー
■ ジョン・ブアマン
■ ユーセフ・シャヒーン
■ アラン・コルノー
■ ナディーヌ・トランティニャン
■ ルチアン・ピンティリエ
■ イドリッサ・ウエドラオゴ
■ コスタ=ガヴラス
■ アーサー・ペン
■ レイモン・ドゥパルドン
■ ガストン・カボーレ
■ ジェリー・シャッツバーグ
■ フランシス・ジロー
■ ピーター・グリーナウェイ
■ ラッセ・ハルストレム
■ セドリック・クラピッシュ
■ アンドレイ・コンチャロフスキー
■ ヘルマ・サンダース・ブラームス
■ サラ・ムーン
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