タミキーリ

迎撃戦闘機スピットファイア/スピットファイアーのタミキーリのレビュー・感想・評価

3.7
1942年というWW2真っ只中に作られているので、プロパガンダ映画ではあるけれど、友情を描きつつお仕事映画にもなっている。当時の記録映像も多く、なかなかに興味深いし、前半と後半に出てくるパイロットは、俳優じゃなくて本職では?と調べたら本職だった。
その本職パイロットたちの何人かは出来上がった映画を観ることができなかったらしい。「風と共に去りぬ」のアシュレイ役レスリー・ハワードが制作、監督、主演なんだけど、ハワードってドイツ機に撃墜されて亡くなってて、これが遺作なのね。
デヴィッド・ニーヴンがテストパイロット役で出ていて、彼のウィットに富んだ演技が良かった。行く先々で女の人を口説いている(笑)事実とは異なる脚色もかなりあるようだけど、スピットファイアまわりのいろんな名前がボンボン出てくるので面白い。戦闘の話というよりも、設計したRJミッチェルがスピットファイアを作り出すまでの半生を描いた作品。