おとうふ

北国の帝王のおとうふのレビュー・感想・評価

北国の帝王(1973年製作の映画)
4.8
なんとしても列車に乗りたい男となんとしてもタダ乗りを防ぎたい男の仁義なき戦い。これは傑作。

アーネスト・ボーグナインとリー・マーヴィンの演技も文句なしに素晴らしいし、最後のシャックの"おれはまだ参ってない"という捨て台詞とA No1のメッセージを見たときのシャックの笑顔が、戦いのなかにある男の友情を垣間見た気がしてとてもよかったのと、ホーボー内で生まれる師弟関係の物語もゴミ山を登り降りするシーンや列車に潜り込むシーンなどくすくす笑う場面が多くて楽しいし、結局はシガレット(キース・キャラダイン)の未熟さが車掌側から死者を出すことになる一連の流れをかなりさらっと描くことで説教臭さもなく。でもバシッと決めるとこは決める。
男臭いけどギャング映画とかより全然好きだなあ。
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