鹿shika

リトル・ショップ・オブ・ホラーズの鹿shikaのレビュー・感想・評価

3.6
倒産寸前の花屋で働く青年は、ある日宇宙からやってきた奇妙な植物を手に入れる。
いつも厳しい店長に褒められ、その美人な娘にも認められる。しかしその奇妙な植物は水では育たず、人の血で育つ食人植物だった、、と言うB級ホラーコメディ

なんで見たのかは分からないけれど、なんかどうしようもなさそうな映画って唆られるんだよなあ〜

ホラーコメディは大好物なのだが、まさか60年代にもあったとは驚き案件だな。
そして主演が、若き日のジャックニコルソンということを見て、またもや驚き。
いや、当たり前のことだが、この人にも青年時代があったのかと笑

こういうB級ホラーみたいな映画は、この頃から一定数の人から好かれていたのだな。
80年代にもリメイクがあるらしいから、そっちも見てみたい。

生きた血を求める、食人植物ということで、殺人が起きるわけだが、
どうしてこんなにもコミカルなんだ。
主人公のシーモアは、初めて人が亡くなるところを目撃しても、恐怖と言う感情がないように見えてしまう。
そしてすぐに植物に与えることを思い付く。ここまでの対応が迅速なのだ。

普通、人が目の前でなくなったら、放心状態になったり、吐き気を催したり、
警察に電話したり、自分のせいにならないようにその場から立ち去ったり、、、
考えれば考えるほど、シーモアがサイコパスにしか思えないのだ。

そして次の日には、ケロっとして出勤する。
元気に育った食人植物を見に、若い女性たちが押し寄せる。
それを育てた自分に対して、女性たちから黄色い声が上がり、鼻の下を伸ばして喜ぶ。
もはや怖いのよ笑

いやしかし、この映画が進んでいく度に思う。
この映画の登場人物、全員サイコパスなんか、、?
違和感しか感じない、奇妙な映画だったよ。

この時代のコメディは、全部奇妙だから、受け入れ態勢でみることができたので、
見終わって後から考えると、じわじわくるのだ。

この映画はクセになるわ〜。
「カルト的な人気を誇る!」ってどこかのサイトに書いてあったが、納得。
鹿shika

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