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風に濡れた女のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

風に濡れた女(2016年製作の映画)
4.2
都会の喧噪を避け、過去から逃げるように山小屋で静かな生活を楽しんでいる高介(永岡佑)。
ある昼下がり、リアカーを引き海辺を歩いていた高介の横を自転車に乗った若い女が横切る。その女・汐里(間宮夕貴)は、高介の目の前で海に突っ込み、今晩泊めてくれと交渉を仕掛けてくる。
話しを聞こうともしない高介に、汐里は濡れた肢体をおしげもなくさらけ出し「5000円でいいよ」と告げ、高介に野良犬のようにまとわりつくのだった。
生命力と性欲を持て余し、野性味溢れる魅力を放つ汐里との出会いによって、いつしか高介は欲望の渦に巻き込まれてゆく……。
ロマンポルノ・リブート・プロジェクトの一作。
間宮夕貴演じる汐里に「あんたは私にロックオンされたんだ。あたしから逃げられると思うなよ」と、大学の先輩夫婦関係にひびを入れてしまった罪悪感から女を絶って生きる高介を挑発するように周りの男たちの理性のタガを外していく大騒動を通して、男と女の中にある逞しい生命力や欲望を讚美する傑作エロチックコメディ映画です。
高介の演劇仲間の女性と汐里が即興芝居をするシーンなど、演技に何が必要なのか観客に問うシーンがあるのも、生命力に溢れた肉食女子汐里を演じた間宮夕貴の逞しいセクシーさとワイルドな魅力が、印象的。
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