HarryT

ラガーンのHarryTのレビュー・感想・評価

ラガーン(2001年製作の映画)
4.0
アミール・カーンの映画で面白くないのはなかなかない。これは、御伽噺かな。のちの映画ほど練れてはいないかも。
ただ、これからの世界は、今まであったいろいろな差別に声をあげていくことが、間違いなく起きる。
ドイツのユダヤ人、日本のアジアでの様々な抑圧は、すでに取り上げられている。
今、アメリカのBLM運動が大きくなっている。これは、現時点のの不平等を訴えている。しかし、そもそも、歴史の中で、奴隷として本人の意志に反して連れてきたことが、問われるべき。
そして、その文脈で、インド、アフリカ、南アメリカ、世界中での植民地支配が取り上げられる時が来るという予測を聞いたことがある。今まで触れられなかった戦勝国の犯罪が問題となった時、被害者の数は凄まじいもので、世界は根底からひっくり返る。金額にすると、天文学的な数字になる。
この映画を見ながら、そんなことを思った。
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