さあや

ベンジャミン・バトン 数奇な人生のさあやのレビュー・感想・評価

3.7
分かってはいるつもりだけれど、わたしはつい時間というもののかけがえのなさを忘れがちである。幾度もその事について後悔しているし自分を責めてみたりしているけれど、幾度も同じ過ちを繰り返しているということは、実際たいした後悔も反省も、悲しみも感じられていない、そういう薄っっぺらい半紙みたいな人間でしかないのかもしれない。あるいは辛かったこと苦しかったことを自分の中でいい具合に誤魔化して、自分が生きていくために都合よく消化していたのかもしれない。一瞬を愛せる人が本当に優しい人だと私は思う。

時間の有限性というのは人生の根本にあり続けるもので、決して逃れられないもので、無慈悲で、とても冷酷なものだけれど、反対に、時間が有限であるからこそ、自然に癒され、風が鳴らす音を好み、時間への愛おしさと憎しみを感じ、心に愛を宿せるのだとも思う。「愛と死は別のものではなく、同じものの表と裏だ」と乙一さんの小説に書いてあった。生きる意味、死ぬ意味、まだ全然見いだせていないけれど、実はとてもとても近い所にあるんじゃないかなあなんて思った。
人間皆、最初と最後はオムツなんだなあ👶🏻
若いからわからないこともあるし若いからこそできる決断もある、そのどれもに責任を伴うからこそ確かな自分の経験になる
周りの人達にどれだけ何をしてあげられるかってことを大切にしていきたい
さあや

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