ER

ベンジャミン・バトン 数奇な人生のERのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 老人の状態で生まれ、だんだん若返りながら生きていく。この大筋のストーリーの中に、個人個人の人生の過ごし方や、考え方、価値観などが濃縮されて描かれていた。

 人生の比喩のような発言や、アイテムが多くて、なにかいろんな人生に触れて自分を顧みる意味では最適な映画かもしれない。

 個人的には、ハチドリの存在が特に印象に残った。チェルシー号の船長・マイクは自身にハチドリのタトゥーを入れていて、「スローで見るとハチドリは羽根を8の字に動かしており、8は無限大を意味する」という発言が劇中である。

 このハチドリという永遠を司る存在が、決められた期間しか生きることのできない人間との対比であるかのように、象徴的な場面にしばし登場していたのが印象的だった。
ER

ER