HAL9000

雲のむこう、約束の場所のHAL9000のネタバレレビュー・内容・結末

雲のむこう、約束の場所(2004年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

 日本が戦後ソ連とアメリカに分断された世界.ヒロキとタクヤとサユリは飛行機を組み立て蝦夷地にそびえ立つ塔まで飛ぼうと考えていた.塔は平行世界の扉で徐々に現実を侵食していってる.サユリは原因不明の眠りに伏してしまうがそれが平行世界を食い止めている.主人公達はサユリを救うか世界を守るがの二択に迫られる.
 新海誠のミリオタ魂が溢れてた.戦車を列車で運ぶ様はなんであんなに惹かれるんだろうか.夕焼けの向こうでピカピカ光る空中戦も近くでみると血の降るようなむごたらしさ.でも個人的にはもう少し世界観を煮詰めて戦争との距離を明確にしてほしかった.ツッコみたい部分もあったけど絵と構図の美しさと壮大さでなんとかできちゃってる感じ.
冷戦の代理戦争の舞台となった日本で,少女を救うか世界を救うかの二択を迫られる主人公.そこはかとなくエヴァ臭のするラスト.どんでん返しもなく王道だけど,嫌いではない,むしろ好き.
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