ジャン=ポール・ベルモンドのブラジル大活劇。
フランス空軍パイロットが誘拐された恋人奪還へ挑む冒険譚に、アマゾン古代文明の土像をめぐる謎が絡む興奮展開。
主人公の軽妙&洒脱さ安定、建設途上の世界遺産ブラジリア都心部や広大な密林を眼下に展開するセスナ追跡劇は眼福度MAX。
『リオの男』中盤の舞台となるブラジリアは、1960年から建設が本格化した新興首都。
64年公開の本作は、土煙舞う荒れ地にモダニズム建築の父オスカー・ニーマイヤーのビル群が聳え立つレア景色を、記録写真とは異なる画角で撮る点も興味深い。観客の代わりに世界を冒険してくれる二枚目寅さんの風趣。画像→https://twitter.com/pherim/status/1391019466813628432