オーウェン

リオの男のオーウェンのレビュー・感想・評価

リオの男(1964年製作の映画)
4.0
「リオの男」は、パリからリオへ、リオからパリへ、冒険また冒険の痛快アクション映画だ。

ジャン=ポール・ベルモンドが、さりげなく、おどけながら、危険な芸当に挑む。
まるで、サイレント時代のドタバタ、スラップスティックさながらのワルノリ、おふざけ、大暴れ。

恋人のフランソワーズ・ドルレアックを誘拐して逃げ去る、悪漢どもの車を、どこまでも、いつまでも、走って追いかけて行くベルモンド。

そして、追いつくはずがないのに、粘りに粘って、追いついてしまうナンセンス。
何度観ても、面白いギャグとアクションの冒険大活劇なのだ。

監督はフィリップ・ド・ブロカ。脚本はダニエル・ブーランジェ。
このコンビの傑作としては、あの忘れ難いメルヘンのカルト的傑作「まぼろしの市街戦」があるが、ジャン=ポール・ベルモンド主演ものでは、「大盗賊」や「カトマンズの男」という、やはり素晴らしいアクション映画がありましたね。
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