怒髪猫なんじゃった

八甲田山の怒髪猫なんじゃったのレビュー・感想・評価

八甲田山(1977年製作の映画)
4.0
原作は新田次郎の小説『八甲田山死の彷徨』の映画化ですが・・実話を基にして書かれたものでもあり(確か原作本は読んだ記憶がありますが・・)


日露戦争の開戦が間近に迫った明治34年・・青森市陸軍第8師団歩兵第5連隊210名と弘前市陸軍歩兵第31連隊27名が真冬の青森県・八甲田山での雪中演習行軍に挑む姿を描いた力作です。


演習行軍の結果は散々なものであり、青森歩兵第5連隊は199名の凍死者を出し、弘前歩兵第31連隊は全員無事に帰隊する。


後に検証されていく中で天候、冬山の経験則、装備、行軍人数、指揮命令系統等数々の問題点が浮かびあがる。


映画撮影は雪を撮らせてはこの人しか居ない・・流石の木村大作の映像でした。