八甲田山の作品情報・感想・評価

「八甲田山」に投稿された感想・評価

初見。
僕の大好きなおじさん達が重厚な演技で魅了してくれます。高倉健、北大路欣也、三國連太郎など豪華キャストがとにかく渋くて渋くてカッコいい。そんな中で山の案内人役の秋吉久美子さんが綺麗だったなあ。
雪山の遭難事故を描いてる今作のその壮絶さは映像を見れば一目瞭然で伝わってくる。CGとかがない時代だからこそ吹雪の様子とかダイレクトに伝わってくるし衣服に張り付いてしまった氷や人間の皮膚の質感とか凄いリアルだった。
無影

無影の感想・評価

4.2
個を重んじた31連隊と、虚栄に拘った5連隊。この対比を見るのが辛く、軍隊という組織の病理を痛感しました。それと同時に、その体質は今日でも、職場や部活などといった至る所で見受けられるような気がして、何とも言えない気分になりました。
日露戦争開戦前夜の日本軍
今の映画にはないリアル(ロケ)が、そこにあります
『天は我々を見放した』
軍の愚行への腹立たしさ、個の命の軽さ

当時のトップスターたちの共演
間違いなく、日本映画史に残る1本でしょう
1977年公開。無謀な雪中行軍訓練による日本史上最悪の遭難事故を描く。高倉健、三国蓮太郎、緒形拳、北大路欣也など超豪華キャスト。

実際に冬の八甲田山で、しかも吹雪を待って撮影したらしい。当時のカメラでは吹雪の中、しかもフードを被っている役者の顔は誰だか判別がつかず、表情も分かりにくい。しかし、寒さに耐えながら声を張る彼らの様子には演技を越えたリアルを感じる。

判断を誤る上官という、軍隊の規律が悪しき面のみに出た状況に加え、悪くなる一方の天候、次々と倒れる仲間。誰も幸せにならない、救いのない話だが、高倉健演じる徳島隊の道案内をした若き日の秋吉久美子が唯一の癒しか。
天災に人災が重なる状況下、規律に苦しめられながらも、その規律に殉じる精神に彼らの粋を見る。

追記
YouTubeで春日太一が「陰謀史で読み解く八甲田山」としてこの事件に大胆かつ奇抜な推論を立てている。陰謀論と聞けばマユツバだけど、この事件には不可解な点が多いので興味深い。
akr

akrの感想・評価

3.3
お母さんが健さん大好きで小さいときから何回か観たことがある作品。
大人になってから観ると生きるも死ぬも上司次第なんだなと。ついていく人を間違えないようにしようと思った作品でした。

雪の進軍は口ずさみがち(笑)
長いー、けど長さをそれほど感じないことは感じない
というのもそれほど小難しい会話や展開があるわけではないからだと思うのだけども

伝説と評される何年にも及ぶ雪山ロケと言うだけあって
凍りついた衣装や役者の鬼気迫る表情はすごいと思うのだけれども
西部劇なんかと一緒で衣装も同じ様相で顔もはっきり映り込まず、そこに来て吹雪と凍結

誰が誰だと分かりにくい事に神経費やすのがちょっと嫌だった

なんだったら雪山のシーンより
ラストのお墓のシーンが一番ゾクッとしたな
あのラストは好き
Insop

Insopの感想・評価

4.0
「天は我々を見放した」。

世界史上屈指の雪山遭難事件である「八甲田山雪中行軍遭難事件」を元にした新田次郎の小説「八甲田山死の彷徨」を原作にした映画。

明治35年1月、極寒の中国東北地方での来るべきロシアとの会戦に備え、日本陸軍は雪中行軍演習を企図し、真冬の青森八甲田山で行うことを決定する。弘前第三十一連隊と青森第五連隊が投入されることとなり、二隊の連隊長は冬の八甲田山での再会を期する。しかし、行軍は実に過酷なものであった、、、というお話。

なによりもほぼ実話というのが凄いです。

真冬の山を舐めてかかるととんでもない目に遭うんだということを思い知らされます。

実際に冬の八甲田山で撮影したらしいのですが、本当にリアルで、めちゃくちゃ怖いです。

キャストは超豪華名優陣なので、かなり観応えあり。

3時間近くある長ーいお話ですが、案外ストレスなく観れる上手な構成もまた良し。

ただし残念なのは、当時の撮影技術の限界なのか、フードかぶった人たちの顔が暗く潰れてしまって、判別し難いです。
良い映画だからこそ、やや残念。

邦画の中でもとりわけ名作だと思います。
ろめお

ろめおの感想・評価

3.7
八甲田山についていくつか記事や記録を読んでから観てしまったので、映画だと描写されない部分もあって文章で読む方がより雪の恐ろしさを感じた。逆の順番で見ればよかった...
あずき

あずきの感想・評価

3.1
え、これ本当に北大路欣也? って思いながら見てた。
健様は渋すぎ。

ダメ上司には反旗を翻そう。
き

きの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

強烈。
あらかじめ事件の概要を知った上で観たこともあり、冒頭の気持ちの良いくらいの伏線回収が見ていてヒヤヒヤして恐ろしい…。

2時間ほど続く悲劇的シーンはただひたすらに辛い。
(見ていてロケ現場は相当な地獄だっただろうと思い、調べたところ、やはりかなり過酷だったようですね)
迫力満点の映像にはひたすら慄くばかり。
ただ、あらかじめ元事件の概要は予習した上で鑑賞したのですが、そうでないと場面場面の意味がわかりづらい部分もあるかも。
そこのわかりづらさはかえって恐怖を助長しているのかなとも思いますが、そういう意味では現代的には見やすい作品ではないかな〜とは思う。

美しい春のシーンとの対比にはゾッとする。
自然を飼い慣らせるなんて思っちゃいかんのだなぁと。すべて天から恵んでもらうものなので、自然には敬意を払って共存しないといけないのだ…と思い知らされました。
傲慢は破滅をもたらす、
そしてダメな上司にはついていくな…という。
>|