八甲田山の作品情報・感想・評価

「八甲田山」に投稿された感想・評価

柔道家

柔道家の感想・評価

3.7
時折流れる昔の情景がやや多かった気が…
時間が長いので、そこを少し削っても良かったような。

あの時代にこの映画を撮影するのは、相当大変だったと思います。

しかし、軍隊というものは、上官に恵まれなかった場合、やり切れないものがあります。
なすび

なすびの感想・評価

5.0
恥ずかしながら初の鑑賞😳ついに見た!😭

とにかく…八甲田山での雪山ロケすごい…もはや全編放送事故レベルの映像。寒そうすぎるし(絶対見ているほうが想像する500倍は寒い…)吹雪でほとんど人の顔の見分けもつかない。。。おつかれさまでした…という言葉しか出てこない😭もう二度とこんな作品は作られないと思います…その意味でも貴重な映画…

『砂の器』と同じく芥川也寸志の音楽を背景に流れる日本の原風景的な映像が胸を熱くさせる。また、あんな雪山と対照的に穏やかな季節の美しい風景がにくいよね…。東北に行ったことがないのに、やはり日本の田舎はどこも同じようなものなのか、郷愁とはこういうものなのかとしみじみしました。年取ったらもっと胸にグッとくるんじゃないだろうか…。

好きなシーンは凍死して雪の中に埋まり込んだ北大路欣也を高倉健が見つけるシーン。最初は顔色が悪すぎるし一体誰なのかもよく分からないのだけど、なんと、そのままの格好で生きている顔に変わる!なんだかシュールで面白いし、『シャイニング』のジャックニコルソンじゃないかと思った!

高倉健、華がありすぎる。。。まず最初のシーンで微動だにしない表情に痺れるし、立ち上がったときの肩甲骨の寄せかたがエグい。かっこよすぎる。。。そんなに喋らないし見せ場があるわけじゃないんだけど背中で語ってくれる。高倉健の後ろ姿って怖くないですか?耳がすごく大きくて、後ろから襲っても逆に殺されそう。

ボンボン坊ちゃん加山雄三が地味にこの撮影に参加してるだけで3分間くらい爆笑できる。

八甲田山行ってみたくなりました…もちろん冬以外で!
キャストがものすごく豪華!✨
沖縄育ちなので雪を知らないのだけど⛄
それでも超過酷なのと恐ろしさが伝わり、長時間だけど食い入るように観ちゃいました!!
CGにはない生々しさというか。迫力ありましたー😱
dieさん

dieさんの感想・評価

3.9
世界最大級の山岳遭難事故と言われている八甲田山雪中行軍遭難事件の映画化。

当時の大スター総出演の超大作で、3時間もあったけどあっという間のいっき観だった。時間の感覚がなくなるほど観入ってたらしい。
実際に八甲田山で撮影しただけあって吹雪が本物!まさに〝白い地獄〟に自分もいる感覚。本で実際の事件の顛末も知っていて、遭難していく様子が事実にかなり忠実だった。もう悲劇としか言いようがない。そして自然の中では人はなんて無力なんだろうと思い知る。
あとはこの時代の軍隊あるある、無能で無知な上層部の犠牲になる下士官らの構図。もうお決まりですよね。それを理解した上でも行軍に挑んでいく神田さんにいちばん泣けた。。
日本人なら一度は観た方がいい名作のひとつであると思う。

しかし「冬に観たい映画」の特設コーナーにアナ雪とかと並べてこれを置く地元TSUTAYAのセンス好き!笑笑
白銀の雪景色が延々と続く画面、息が詰まりそうだけど好き。北大路さんが超美男。村人や死者に敬礼するのは少々わざとらしいかも?撮影時間や環境や人員から、映画に力があった時代なんだなとつくづく感じる。よくこんなの撮れたな!尊敬!!
 4Kリマスターブルーレイ(2019年版)で鑑賞。

 新田次郎の「八甲田山 死の彷徨」を橋本忍が脚色、森谷司郎が監督。撮影監督は木村大作。当時の日本映画としては破格の予算と撮影期間、オールスターキャストによる超大作で、かなり話題になったし大ヒットもしているはず。しかし当時の私はこういう映画に全然興味がなく、今回初めて見た。

 日露戦争開戦前夜の軍隊の話だが、無能な上官、根拠のない楽観、こうあって欲しいという願望、科学的なエビデンスの希薄な精神主義、くだらない同調圧力など、旧日本軍……というよりは日本社会の宿痾によって主人公たちがどんどん追い込まれていく様子がやるせない。名作、力作には違いないが、私は同じ橋本忍/森谷司郎作品なら「日本沈没」のほうが好きかなあ。

 4Kリマスターブルーレイで見る豪雪の八甲田山は圧倒的に美しく、大画面テレビで見るには最適。実際、従来版のブルーレイやDVDに比べても発色や解像度が全然違うらしいので、できればそちらでの鑑賞をおすすめします。(2020/10/31記)
すあま

すあまの感想・評価

4.0

本当にあった遭難事件。
原作にもやや忠実に描かれている。

3時間もあるから、この暗いどんよりとした空気を、嫌でも感じる。身体に入ってくる。

自然は美しい。生きる糧になる。
けど、自然は恐ろしい。崇高である。

昔の軍隊って、今もだけどさ、本当に命がけなんだよね。
体力と気力。生命力が強い者だけが生きて帰れる。

上官の決定は覆せない。自分たちに決定権はない。黙って歩くだけだ。

進む道が分からなくなった時、上官が叫ぶ。

このまま皆で死んでしまおうではないか。

最悪だと思った。
勇気を与えるのが上の人間のやるべき事じゃないの?何を真っ先に諦めてんだ。
私だったら1人でも生き抜いてやるわ、と威勢のいい事を思いながら観てました。

この任務が終わって、生き残った隊員も今度の戦争でみんな死んじゃうんだね。
もう、八甲田山で起きた事を語り継げる人はいない。
だから、雪と自然の脅威を描いているこの作品は、軍の無理な判断が描かれてるこの作品は、資料的価値が高いはずだと思う。

基本的に、軍の判断は、軍のトップの判断だけど、力づくが強すぎて。

出来そうか、やれそうか、隅々まで調査して検討してくれたまえ、って言ってるけど、本当は、どうにかやれ、うまくやれ、思いつけ考えろ、っていう命令でしかない。

隊員の事を、本当に人間だと思っているのか、わからなくなることがおおい。

どうなんですかね。
茶柱

茶柱の感想・評価

2.5
DVDをレンタルしたのだが、日本語字幕がなかったのは残念だった。上司が無能だとこんなにも犠牲が出るのかとぞっとした。神田さん無念すぎる…。
nt708

nt708の感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

本作は過去に実際に起きた八甲田山遭難事件、新田次郎の歴史小説『八甲田山死の彷徨』をもとにした映画である。この歴史事件に関しては小説の感想を自分用に残した際に所感を述べてしまっているのでここでは省きたい。

小説と映画、最も異なるのは徳島大尉の描き方である。小説では彼の良し悪し両方を描いていたが、映画では完全なる英雄として扱われていた。ゆえに神田大尉とのコントラストが際立ち、作品にわかりやすさが出るのはたしかにそうなのだが、史実を学び、小説を読んでいる私にとってはリアリティに欠け、作品に入り込むことができなかった。

その一点を除けば、本作は実に良い作品である。演者が豪華かつ演技が上手い。演技が上手いというのは小手先のテクニックの話ではなく、ひとりひとりの役者がまるで登場人物の生き写しのような、演者自身のエゴを良い意味で殺している上手さである。日本の近代文学を原作とした邦画の中では最も高いレベルの作品であることは間違いないだろう。
ruguru

ruguruの感想・評価

4.2
迫る日露戦争に向け対冬季寒冷地訓練のため2個の連隊が異なる日時とルートの行軍を行ったが、準備や姿勢もまた異なっていた。それにより歴史上最大級の山岳遭難事故を引き起こしてしまう。

史実である程度の結末を知っていた。だからこそ出発前の楽観さが悲しい。
カメラが壮大で残酷な自然をありありと映して表している。引きのアングルが天から見た人命の大きさのようであり胸がつまる。合間に挟まれる色鮮やかな景色も印象に残る。
天災と人災が重なってしまったための悲劇なので現在に至る教訓が多い。
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