まりまり

ワールド・トレード・センターのまりまりのレビュー・感想・評価

3.9
2001年9月11日。
(テレビに映し出される映像がとても本物とは思えなかった。繰り返し見ても他人事。何日か経って、現場に近いところで祈る女性と行方不明者をさがす貼り紙を見るまでは。
日本のレポーターが悲痛な顔で喋っているのが何だか腹立たしかった。…という記憶)

世界中に衝撃を与えた事件を描くこの作品は、港湾警察の日常的な光景から始まります。そして彼らにとっては日常の延長のような事故と救助活動のはずでした。けれども救助に向かった彼らに第二波の攻撃が襲いかかり、崩れたタワーの下敷きに…

瓦礫の下で身動きできない中での会話、回想、外の世界での家族達。映画としては物足りません。それでも、そのシーンの数々は実際に起きた事。ここで描かれ救助された2人と、多くの亡くなった人々との対比。
後年のイベントでの明るい彼らが描かれますが、身体の後遺症とPTSDに苦しめられているのです。
何年たっても、忘れていい出来事ではありません。

そして救助に駆けつけた海兵隊員の最後の台詞。「これからは、………」
危ない発言ですが、よくわかります。
9・11の後には実話を元に映画がたくさん作られました。それが、やられたらやり返せという視点だけではないところにアメリカの良心のようなものを感じます。そう感じたい。

※雑なホットドッグのようなものが美味しそうで…作品に関係なくお腹がすきます^_^;

※個人的には、やられたら100倍返し!
まりまり

まりまり