ヒロ吉

カクタス・ジャックのヒロ吉のレビュー・感想・評価

カクタス・ジャック(2004年製作の映画)
4.0
DVDにて字幕、吹き替え観賞。
だいぶ前に観たものの字幕再観賞。

あらすじはジャックは街の実力者であり会社の社長であるカボスの元を訪れる。カボスの娘とよ性情事もあってか、殴りかけられるがひょんなことで気絶してしまう。
目を離した隙に何故か下着姿になっていたカボスをとりあえず車のトランクの中に押し込むジャックと同僚のムド。助けを元プロレスラーのマスカリータと"人食い"トニーに求めるが…。
一方その頃、カボスの幼馴染で掃除人の長年の恨みから服装と財布を盗み、高級車で外へ出ようとしたが、カボスと間違われ誘拐されてしまう…というもの。

人違いの誘拐から始まる長い一夜を描いたメキシコ版タランティーノ的作品。
交わることもないであろう2組が次第に交わっていく展開が良い。

ジャケットも超良い。ただサスペンスと思いきや、ドタバタコメディなので肩透かしを喰らう人もいるかも。
でも一癖も二癖もあるキャラクターがとても魅力的なので楽しめる作品にはなっている。

冒頭のトイレでバカ話の裏に不穏の匂いがしているのは超良い。
カボスの鬼畜っぷり。普通やったら逮捕もんやと言うのに。
幼馴染さえ扱いが酷い。

「ロンパリ野郎」って最初意味分からなかったけど、容姿を蔑む言い方やったのか。

プロレスラー、マスカリータの半生を振り返る動画が物凄く分かりやすく気合いはいってる。
ただ謎のトリップ映像が長い…。ここの部分は要らない。
マスカリータの吹き替えがシュワちゃんの声でもお馴染み玄田哲章さんなのも超良い。

チビなおっさんなのにラグビーチーム?の大多数を相手にどうやったんだ?"人食い"トニー😳
そこは観せて欲しかった。阿鼻叫喚な悲鳴だけやし😭

ジャックの向かいの部屋には祖母が遺してくれた
うるさい鳥飼い😆笑
人違いしてしまう間抜けな泥棒。痛め付けているのは実の○○やと言うのに…😰可哀想。
生かすも地獄、殺すも地獄な感じが良い。
脅迫電話も全然うまくいかない🤣

『タクシードライバー』のトラヴィスの物真似やっちゃうよねー。

カボスの奥さんとトニーのランデブーの様子が爆笑もの🤣

カボスをどう始末を付けるかてんてこまいやったが為に振られたジャックが愛を取り戻す為に演奏するシーンは超好き。

『ディパーデッド』かよ!と思わせる呆気ないクライマックスながらもマスカリータの嘘か真実か分からん説得が超良かった。

最後のジャックとムド、マスカリータのハグシーンは超気持ちが良い。

オチも可哀想…と思いながら好きやったりする。

ポスト・タランティーノと称された作品の中でも出来は良い方やと思う。楽しめました!
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