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黒い十人の女のニシのレビュー・感想・評価

黒い十人の女(1961年製作の映画)
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今作や「悪の階段」に言えるように、60年代日本モノクロ映画はずっと乾きを知らず湿りが全体を覆っている。ポストモダニズム市川崑らしく無駄なものは排除、現代性とは余計なものを削ぎ落とすものだと思っている。だからこそ社会批判をする岸恵子とそれを受け入れる船越英二のツーショットが天下をとっている。

山本富士子の全く似合わない、人を殺す獰猛な何かを感じない銃捌き。
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