黒い十人の女の作品情報・感想・評価

「黒い十人の女」に投稿された感想・評価

KWZEFMK

KWZEFMKの感想・評価

4.0
誰にでも優しいってことは、誰にも優しく無いってこと。

白と黒の、映像の力。
気丈でかっこよかった。
「まあ、お優しいのね。あたくし嬉しくて胸がいっぱい」
しばらく真似した。
makita

makitaの感想・評価

3.8
10人の女が1人の男を殺す計画をたてるなんて、最初は怖いのかなと思いながら見ていたら全然そうではなかった。妻や不倫相手達の言動がすごく面白い。
十人の女と銘打ってはいるが、実際には山本富士子と岸恵子の対決に宮城まり子が絡む程度。大映作品なのに、京マチ子も若尾文子も出演していない。

終盤まで監督夫妻の「どうだ、こういうのカッコいいだろ」という業界風と映法が鼻につく作風のため、異業種で孤軍奮闘する山本富士子がひと際美しく見える。
実際、彼女が駆使する慇懃無礼で棘のある言い回し、女もすぐキレる現代風俗にはすでに見当たらない。「~だあしょ」という捨て鉢な丁寧語は「繰り返し観て自分のものに」という野心を抱かせた。

しかし終盤、岸恵子に語らせたヒューマニスティックな台詞の数々に、力があることは確か。女優という肩書をチャラチャラ弄んでいそうな彼女に、心情を吐露する見せ場を与えた采配は見事で、説得力があった。

終幕にはやや物足りなさも残ったが、ハンドルを握った岸の横目に映るトラック横転事故現場は、迫り来る真の破滅を暗示しているよう。
あ

あの感想・評価

4.3
時間が過ぎるのがあっという間に感じた。

みんなに優しいようで誰にも優しくない男を10人の女が殺そうと計画するお話。

面白い映画は一言で説明できる気がする。

一言で説明するとシンプルに見えるが、そう簡単にはいかず、もちろんうまくいかない。

みんながみんか自分勝手に行動するからである。
人間やはり、自分が1番おいしいおもいしたいもの。
ましてや、他の9人が同じ男を愛したとなると協力なんてできるわけがない。

そこらへんのバランスが絶妙で人間模様がリアルで面白かった。

女の人はみんな頭が良くて強くて行動力があるなあと思った。


定期的に見たい映画
yu

yuの感想・評価

4.8
めちゃくちゃいい女たちが、愛するどうしようもない男を殺す企てをする。男を好きになってしまうと、だめですね(笑)ほんと、だらしなくてどうしようもないダメ男なのに、あいしてしまったがゆえに、嫉妬して憎んでそれでも恋しくて。女優陣の色気もすごい。眼力に凄みがあるので、めちゃくちゃ怖い。モダンでスタイリッシュなファッションで決めてくるのですごくカッコイイです。
結託してるかのようで皆自分のことだけを考えてるので、「あなた、ほんとにいい人なのねぇ…」なんて台詞も純粋には聞こえやしない。
船越英一郎が問題の男、カゼを演じているんですが、これまためちゃくちゃいい男なんです。
今の船越英一郎しか私は知らなかったので、、一瞬誰だこれ!と衝撃を受けました笑
若くてイケメンな船越英一郎を見てみたいという人にもぜひ見てもらたいな、、。
まさに『オーシャンズ10』。
10人の女たちの犯罪計画だが、
オーシャンズとは違い、そんなにうまく事が進まないのが面白い。

前半までは共通の愛人男を殺す計画をするまでの話だが、
その後の展開がうねり過ぎて、
飲み込まれる。
やはり女たちは思惑があり、
愛する人を殺すことになるので、
そりゃうまく行かない。

当の殺されようとしている男(船越英二)が
これまた憎めないほど可愛いキャラで、
こりゃいろんな女性が母性本能働くなと思うわw
全然悪役ではないので、みてる俺も10人の女たちにも完全に共感はできず、
だからこそ、彼女たちのてんやわんやが面白く見えてくる。

だから、これは船越英二も入れたオーシャンズ、『オーシャンズ11』である。

それにしても、女たちが本音でバトルするのは清々しい。
若々しい中村玉緒が取っ組み合いしてるシーンは好物すぎる。
のん

のんの感想・評価

3.8

スタイリッシュでよく考えるとダークかもしれないブラックコメディ。

レビューしたはずが消えてたので以上。











その後、ケラリーノ・サンドロヴィッチの舞台版リメイクだけ観ました。
これはちょっと衝撃的、邦画でこんな作品見たことない...フランス映画のようでした。
モノクロの画面に浮かぶ往年の大女優(あまりよくは知らないのですが...)の面々。ジャケ写にもなっている、男を囲んで颯爽と立っている女性10人のシーンも、インパクトありました。

それにしても、船越英二さんが演じたプレイボーイ役はとても軽くて、日本人離れしていましたね。熱中時代(水谷豊さんのテレビドラマ)の時の校長先生役しか見たことなかったので意外でしたが、wikiを見たら、若い頃は「和製マルチェロマストロヤンニ」と謳われていたらしく、納得しました。

もっとも、今作は個性的な女優陣の演技が面白かった~。山本富士子さんVS原恵子さん、宮城まり子さんVS中村玉緒さん(若い!)...とか色々な組み合わせで進む会話劇の部分も見所ありました。それと、愛人の名前に1から10(妻が2で双葉と言う名前とか...)、そして100と数字が入っているとか、役名の付け方もユニークですね。当時のテレビ局の裏側を見られるのも良かったです。少しですが、クレイジーキャッツも本人役で出てきます。

物語は、テレビ局のディレクターをしている風松吉(船越さん)が妻(山本さん)の他にも次々に愛人(恋人)を作り、なぜか妻にも愛人にも彼の浮気性が周知されており、妻、愛人たちの間では、嫉妬や女のプライド等、複雑な感情が蠢いています。
全ての元凶である「風さん」を殺してしまえば、丸く収まるなんて冗談めいた話が女性たちの間で囁かれるようになり、それを利用して身辺整理をしようと「風さん」が考えたことから、事態は思わぬ方向に進んでいきます。

後半、幽霊が出てきたり、コメディ要素もありましたが、そこはサラッと流して、ラストの纏め方も邦画っぽくなく、終始、シニカルな感じも良かったです。しかし1961年にこんな強い女性たちを描くなんて異色ですね。

市川崑監督作品。和田夏十(監督の奥さん)のオリジナル脚本。
この作品は、後年テレビでセルフリメイク(2002年)されたらしいですが、観てみたかったですね。
市川作品は『犬神家の一族』を見たっきりだったのですが、今作を観て、興味でてきました。他も観ていこうと思います。
モノクロ映画で稀に見る個人的ヒット
色がなくてもザラザラしてカッコいい画面でした。
映画館で見たらくすくす笑う人の声が聞こえてきて良かったな〜

・人の顔がアップで出てくるオープニング
・その次の黒くて見え辛いシーン
・クレイジーキャッツの一瞬の演奏シーン
・ど真ん中見切れるくらいに人の後ろ頭写して
その左側に対面で話してる人を配置
・人の顔が画面に並ぶところ
・殺しの妄想シーン

好きだわーと思いながら見ていました。
35mmフィルム上映
>|