黒い十人の女の作品情報・感想・評価

「黒い十人の女」に投稿された感想・評価

市川監督大好きなんだけど、このエンタメをやりながら画で遊ぶことができるユーモアセンスに脱帽。

ほんと面白い。普通に面白い。
船越英二の演技観ながら、船越英一郎ってお父さんそっくりの演技なんだなと思った。
TaeTae

TaeTaeの感想・評価

3.0
本妻を演じた山本富士子が美しい。でも私は岸恵子に憧れる。
中村玉緒がビーハイブ?みたいな髪型で現れたシーンは可笑しかった。

このレビューはネタバレを含みます

 冒頭、暗闇の中を路地を歩く女を追いかける女、女、女。いろんな場所から姿を現してぞろぞろとついていく。そして幽霊まで登場して10人の女たち。1人の女性を問い詰める。
 時間が戻ってテレビ局で働く風というプロデューサーは奥さんと9人の愛人がいるというモテモテ男。始まりもなく終わりもない仕事を続けて、どこに向かうかもわからず自己疎外の状態にある現代人の姿をテレビ業界を通して描いていきます。

 市川崑監督らしい映像美、登場人物や物の画面構図だったり照明の使い方。そして何と言っても軽妙な台詞のやりとり、愛憎劇であり喜劇でありスリラーである物語。

 映画を見ていて何故主人公の男がモテるのか? それを妻や愛人から女性側からの視点で主人公を浮かび上がらせていく手法。
 何といっても台詞が素晴らしくて印象的なものが多くて最高でした。
 「誰にでも優しいってことは誰にも優しくないってことよ」という妻と愛人のやりとりで、モテモテの愛人を持っている夫の事をどう思っているのか、妻の夫への気持ちが浮かび上がったり。序盤は愛人たちの紹介が続いていきます。
 
 女性から求婚されてものらりくらりとかわす主人公。「物事を真剣に考えちゃダメだよ。忙しい世の中でそんなことをしていたら体が参っちゃうよ」なんてことを愛人に言っちゃったりする男。
 奥さんから「10人もの女性と関係を持つなんて」と言われると「何で10人なの? 40人は親しくしているよ?」。仕事でも上司に叱られようが部下に反抗されようがどこ吹く風。主人公の名前が風、というのも関係あると思います。

 やがて女性たちからの殺害計画があることをしり、奥さんに射殺される主人公。けれどそれは芝居だというのがその前に説明されます。このとき実弾にするか空砲にするかのサスペンスが挿入されますが、これはイマイチ盛り上がらなかったです。

 そこから偽装殺人が他の愛人たちにバレたあとどうなるのか?
 仕事を失い呆然自失の主人公。愛人に「ボクは被害者だ。社会機構に殺されたんだ」と訴える。すると愛人は「社会機構を殺すわけにはいかないでしょ。人間が殺すことができるのは人間とその他の動物だけよ」

 愛人はサヨナラパーティで劇団仲間や奥さんに見送られながら車で去っていく。
 果たして主人公は救われたのだろうか? そんなことを考えながら見終える100分間でした。
書庫番

書庫番の感想・評価

3.0
2018年11月16日 レンタルDVDにて鑑賞。

市川崑監督による、日本版ヌーベルバーグと称される作品。
確かに舞台劇を思い起こさせるようなスタイリッシュな作風であるし、同年に公開された他の作品とは一線を画している。

本妻の苦悩を語る山本富士子と終盤の岸恵子以外の八人の女の言動がただただ薄ら寒いだけで居心地が悪かった……と感じてしまう様では本作の魅力を判ってないのだろうか。

長らくDVD購入を考えていたのだが、結果買わずに良かった。
KWZEFMK

KWZEFMKの感想・評価

4.0
誰にでも優しいってことは、誰にも優しく無いってこと。

白と黒の、映像の力。
気丈でかっこよかった。
「まあ、お優しいのね。あたくし嬉しくて胸がいっぱい」
しばらく真似した。
makita

makitaの感想・評価

3.8
10人の女が1人の男を殺す計画をたてるなんて、最初は怖いのかなと思いながら見ていたら全然そうではなかった。妻や不倫相手達の言動がすごく面白い。
十人の女と銘打ってはいるが、実際には山本富士子と岸恵子の対決に宮城まり子が絡む程度。大映作品なのに、京マチ子も若尾文子も出演していない。

終盤まで監督夫妻の「どうだ、こういうのカッコいいだろ」という業界風と映法が鼻につく作風のため、異業種で孤軍奮闘する山本富士子がひと際美しく見える。
実際、彼女が駆使する慇懃無礼で棘のある言い回し、女もすぐキレる現代風俗にはすでに見当たらない。「~だあしょ」という捨て鉢な丁寧語は「繰り返し観て自分のものに」という野心を抱かせた。

しかし終盤、岸恵子に語らせたヒューマニスティックな台詞の数々に、力があることは確か。女優という肩書をチャラチャラ弄んでいそうな彼女に、心情を吐露する見せ場を与えた采配は見事で、説得力があった。

終幕にはやや物足りなさも残ったが、ハンドルを握った岸の横目に映るトラック横転事故現場は、迫り来る真の破滅を暗示しているよう。
あ

あの感想・評価

4.3
時間が過ぎるのがあっという間に感じた。

みんなに優しいようで誰にも優しくない男を10人の女が殺そうと計画するお話。

面白い映画は一言で説明できる気がする。

一言で説明するとシンプルに見えるが、そう簡単にはいかず、もちろんうまくいかない。

みんながみんか自分勝手に行動するからである。
人間やはり、自分が1番おいしいおもいしたいもの。
ましてや、他の9人が同じ男を愛したとなると協力なんてできるわけがない。

そこらへんのバランスが絶妙で人間模様がリアルで面白かった。

女の人はみんな頭が良くて強くて行動力があるなあと思った。


定期的に見たい映画
yu

yuの感想・評価

4.8
めちゃくちゃいい女たちが、愛するどうしようもない男を殺す企てをする。男を好きになってしまうと、だめですね(笑)ほんと、だらしなくてどうしようもないダメ男なのに、あいしてしまったがゆえに、嫉妬して憎んでそれでも恋しくて。女優陣の色気もすごい。眼力に凄みがあるので、めちゃくちゃ怖い。モダンでスタイリッシュなファッションで決めてくるのですごくカッコイイです。
結託してるかのようで皆自分のことだけを考えてるので、「あなた、ほんとにいい人なのねぇ…」なんて台詞も純粋には聞こえやしない。
船越英一郎が問題の男、カゼを演じているんですが、これまためちゃくちゃいい男なんです。
今の船越英一郎しか私は知らなかったので、、一瞬誰だこれ!と衝撃を受けました笑
若くてイケメンな船越英一郎を見てみたいという人にもぜひ見てもらたいな、、。
>|