黒い十人の女のＯＣＨＡＮＧのネタバレレビュー・内容・結末

とにかくオープニングからやられた。モノクロでガチガチに決まった画面。陰影が際立っていてカッコいい…。全編的に構図が良いのだが(ただ人が立っているような場面でも印象に残る)モノクロなことが寄りそれを際立たせている。
フラフラとした男はカラッポで残るのは仕事とそこで得た力だけ。そんな女に愛想を尽かしながら誰かに取られては負けるからとマウントゲームをしていくシニカルなストーリーはテンポ良く処理されていく。結局誰もが何かに頼ってしか「自分」を作れないのね。
意味深なラストの後ぶち切るように終わるけどようは「そういう」ことだよね。だとしたら男の性ってやっぱり悲しいかな。
とにかく自分のツボにハマった作品だった。