Gierck

ストレンジャー/謎のストレンジャーのGierckのレビュー・感想・評価

4.5
オーソン・ウェルズ監督、ラッセル・メティ撮影、ジョン・ヒューストンが脚本に参加している。
予算内、時間内に撮ることが優先されたようで、この時期のRKO映画と同様に、どこか性急に撮影された印象があるが、それが良い意味で映画に活力を与えているように思う。
冒頭のコンスタンティン・シャインの謎に満ちた行動では、仰角気味に斜めに撮ったショットを多用しており、歪んだ映像世界の映画と思いきや、オーソン・ウェルズと会ってからは、落ち着いたショットに戻っている。
ただ台詞に拘るウェルズだけに会話のシーンが一番面白く、極端に寄ったクローズアップでリズムを作り、影を利用したキスシーンなど、様々な工夫が見られる。
Gierck

Gierck