ペ道士は、島で平和に暮らしてきた夫婦の美人の人妻を手に入れようとし、罪の無い夫を意識不明状態に追い込んで、その人妻を凌辱した。結局夫婦は二人とも亡くなり、その娘ホンド（紅桃、イム・ミエ）はペ道士への恨みを抱きつつ島を去った。

紅桃は酒場の養女として育てられ、美しい女性になるが、養父によって清の商人に売り飛ばされてしまう。もう少しで清国に送られる寸前に、女寺党の親方ホンド（紅桃）を救ったのは，ヨサダン（女寺党）の親方であるオ書房（カン・インドク）だった。

オ書房は，妻が凌辱された過去を持っていたが、その妻はホンド（紅桃）にそっくりな美人だった。ヨサダンの女たちは身体を売って生計を立てていたが、オ書房はホンドに水揚げさせることを望まず、何とか金を作ろうとするが・・・

カン・インドクは決してイケメンではないが、心優しく、常にホンド（紅桃）を思い遣る姿が印象的である。ホンド役のイム・ミエは、北川景子を彷彿とさせるようなクールな美人で、若い時期からとにかく不幸を背負った人生を演じるのだが、もう一歩厭世的な雰囲気を纏えたらよかったのにと思うのは贅沢だろうか。

ホンド（紅桃）の母親のパン・ヒは、この時代の映画には欠かせない存在です。色を加えておられる気がします。

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