経年変化

不審者の経年変化のレビュー・感想・評価

不審者(1951年製作の映画)
4.0
どこまでも隙だらけの女と、隙があればどこまでも付け込んでいく男の心理衝突。肉体的に結ばれようとも平行線を辿る両者の精神が砂塵まみれの寂れた一軒家で一瞬だけ交錯するという辛辣さ。手からするりと抜け落ちていくアメリカンドリーム。因果応報。それを象徴するように転落していく男。ご馳走さまでした

【フィルム・ノワールⅢ】@シネマヴェーラ