とくに欲しくもなかった殺しのライセンスを持たされて戦地に向かう男たちの話。
差し向ける政府は、祖国のためだといってひたすら正当化する。大きなものを主語にして何か言う奴はたいがい信用できない。
ダニエルクレイグは、ボンドを演じるときにこの役をセルフリメイクしたんじゃないかと思えるくらい造形が似ている。
ラストシーンは、この物語が決して過ぎ去った時代の話ではないよってことを強烈に伝えてくる。
主人公の母親、妻、暗殺活動の中で出会う女、の三者がそれぞれよかった。物語に花を添える、とかでは全くなくて、それぞれの人生を必死に生きているというのが伝わってくる。
何年も前に観て今回2度目。いまの方が見入った。