政治要素が濃くて入り込みにくいと思いきやそうでもなくシンプルに見応えが相当にありおもしろかった。
任務とはいえターゲットを殺す毎に少しずつだが着実に擦り減り消耗していく主人公達。あらゆる方法で殺しにかかりときには失敗したり子ども巻き込みそうになったりと目が離せず手に汗握った。
プロとして淡々と殺人を遂行した後にアヴナーの作る料理に舌鼓を打つ様子、妙に人間臭くて印象的。あの食事シーンが彼らが生身の人間であることのリマインドでした。観てるこっちも赤ワイン呑みたくなる。
オランダ女を殺すシーンも強く印象に残ってる。というかなにあの武器?吹き矢でもないし、謎の武器だった。
2発くらったオランダ女が茶トラの猫を抱き寄せようとしつつ、そのままソファに崩れ落ちるシーン。自身の死を悟り最後に触れたかったのが愛猫だったんだろう。愛猫家としては感情を揺さぶられた。
「シャイン」以来大好きなジェフリーラッシュを拝めたのも良かった。安定してる。
エリック・バナの陰の演技も凄く良くて、電話口で娘の声で感極まるシーンなど。
ルイのパパの家へ初めて行くシーンも緊張と緩和の緩急が素晴らしく目が離せなかった。
途中からアヴナーも命を狙われるようになり、ものすごく自然にハニートラップや酔っ払いに見せかけた刺客を登場させるところは虚を突かれた。カールの行末は予想ついたけど、、
良質な映画体験でした!